先日の記事で弔電の送り方についてご紹介致しましたが、今回は弔電を受け取る側についての知識やマナーをご紹介致します。弔電とは、葬儀にやむを得ない事情で参加できない方が弔意を伝える手段の一つです。
頂いた弔電は葬儀を行う中で紹介するタイミングがあります。
この際、どのような方法でどのような順番で読めば良いのか疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような疑問を含め弔電を受け取る側のマナーについて詳しくご紹介致します。
献花の意味や注意点
弔電は基本的にはお通夜の夜から告別式の朝までに届く物です。葬儀場でお葬式を行う場合は葬儀場、寺院で行われる場合は寺院など葬儀を執り行う場所へ直接喪主宛てに届くのが一般的です。弔電は、お葬式または告別式で紹介する事が一般的には多く、お通夜で紹介される事はあまりありませんがお通夜で紹介していけないという事でもありません。
弔電を頂いたら必ずしも紹介しなければならない訳ではなく、弔電を紹介するかしないかは喪主の判断で決める事になります。
弔電を紹介するという事になった場合のタイミングですが、絶対にこの時にといったような決まったタイミングがある訳ではありませんが、焼香の後や出棺前の喪主の挨拶前などに紹介する場合が多いようです。
弔電を沢山頂いた際は実際に紹介する弔電を事前に2~3通選んでおくようにしましょう。式の司会者が紹介する場合や喪主自らが紹介する場合がありますのでそちらも事前に決めておきましょう。
弔電の紹介の仕方ですが、まずは内容を読み上げ最後に名前を紹介し、会社名がある際には名前の前に会社名を読み上げるようにします。
紹介をする為に選んでおいた物以外の弔電は芳名だけ読み上げるか、「他、多数頂戴しております」等言うようにします。
献花の手順と作法について
沢山の弔電を頂いた場合には、事前に2~3通選ぶと先程も記載致しましたが実際にどの弔電を選んで紹介するのか、また紹介の順番はどうするべきなのかという問題ですが、故人と関係の深かった方から紹介するのが一般的です。
もしも関係の深さが同じくらいの方々から弔電を頂き迷った場合には、義理を立てなければいけない方から読むようにすると良いでしょう。
また、中には読むのが難しい漢字や英字の会社名などもありますので紹介する弔電が決まったら、芳名や会社名の読み方は事前に確認しておくと失礼がないのでしっかりと確認しておく様にしましょう。
弔電のお礼状やお礼の品について
弔電のお礼状は葬儀が終わった後から1週間以内には出すようにします。葬儀の後すぐでは心身ともに疲労している状態であるとは思いますが、お礼状には弔電が無事に届いたという事だけでなく葬儀が滞りなく済んだ旨を報告する意味もありますので時間をあけずに可能な限り早めに送るのがマナーとなります。
沢山のの弔電を頂いた際は弔電のお礼状を発送してくれる専門のサービスを利用する手段もあります。正式なお礼状は封書となりますが、近年では略式の葉書で出すことが一般的で、手書きと印刷のどちらでも可能ですがいずれも縦書きの毛筆が基本です。この際には句読点は使わないようにしましょう。
親しい間柄であれは電話でのお礼でも構いませんがメールやSNSなどでお礼をする事は避けた方が良いです。
最後に、お礼の品は送るべきかという問題ですが弔電のみを頂いた場合にはお礼の品を送る必要はありません。
もし弔電と合わせてお香典や供花などを頂いた際には返礼品を送るようにしましょう。